法第10条第1項第5号)
平成28年9月29日
(法人名称)NPO法人小児遠隔画像診断支援協議会
略称名ASPTR(Association for Supporting Pediatric Teleradiology)
西牧耕太郎 印略
1 設立の趣旨
日本に於ける小児放射線科専門医の不足と若い担い手の減少という現状に鑑み、国内の小児医療施設等からの画像診断支援の要望に応えるとともに、国内現役小児放射線科専門医からの協力を仰ぎながら、中長期的に若い担い手への育成をも支援し、小児遠隔画像診断支援態勢を強化することで、日本国内における小児医療の発展に寄与する。
2 申請に至るまでの経緯
小児は身体の成長過程にあるとともに小児特有の疾病が多いため、画像診断に当たっては、それらに対する見識と多くの経験とを積んだ多岐にわたる分野での専門医が、精度の高い診断を行う必要性があるものと思われる。
しかしながら、これまでに複数の小児医療施設等で実施した画像診断の現状に関する我々の調査では、小児領域に対するスキルを持った小児放射線科専門医による関わりが実際には少ないような事例が散見された。また、複数の施設での臨床医からは、小児放射線科専門医による遠隔手法での画像診断支援を受けたい旨の、切実なる要望も多数受けた。
それらの現状を考慮し、既に小児医療施設で7年間に亘り遠隔画像診断支援業務に当たってきた専門医らを中心として議論を重ね、全国へとネットワークを展開・構築し、国立、地方等を問わず、全国の自治体病院に勤務する小児放射線科専門医らへの協力を仰ぎ、その受け皿ともなりながら、全国の小児医療施設等からの要望に適切に応えるべきであるとの結論に達した。またIT技術を駆使し、将来に於ける小児放射線科専門医の担い手確保のための教育普及をも、併せて模索・実施することとした。
今後、少子化に伴う数少ない子ども一人ひとりが健全に育つためにも、小児医療に於ける的確なる遠隔画像診断支援を可能とすべく、国内に於けるそれらでの医療態勢と基盤とを早期に整えて行きたい。