NPO法人小児遠隔画像診断支援協議会
理事長 西牧耕太郎
この度は、国内にて遠隔による小児画像診断の支援態勢を構築したいとの思いからNPO法人を設立するに至りましたので、ご挨拶をさせて頂きます。
皆様も既にお感じになられていることとは存じますが、日本国内で小児放射線科を専門とされている医師(以下、専門医)の方々の人数は国内で数十人程度であり、結果的には小児医療施設での専門医の偏在という現状につながっているように見受けられます。
また、私たちはこれまでに複数の小児医療施設で画像診断の現状についてヒアリングを実施して参りましたが、小児画像診断領域に対するスキルを持った専門医の関わりが少ないような事例が散見されるとともに、複数の施設で臨床に携わる先生方からは、リモートでも良いので専門医による画像診断支援を受けたい旨の要望も数多く頂いております。
このような状況を踏まえ、長年に亘り小児医療施設で画像診断業務に当たってこられた専門医諸先生と議論を重ねて参った結果、『国内における現役若しくは退官された多くの専門医諸先生方からのご協力を仰ぎながら、小児医療施設様のご要望に応えるとともに、中長期的には専門医となられる若い先生方の支援や小児画像診断に携わる諸先生方の経済的側面も含めた支援態勢を早期に確立すべき』との考えから、NPO法人を設立いたしました。
現役又はご自宅で小児画像診断を担われている専門医の先生方をネットワーク化することで、各先生の得意分野を活かした画像診断支援態勢を早期に構築し、全国の小児医療施設様からのご要望に適切に応えて参りたいと存じます。
今後も職員一同、努力と研鑽を積み重ねて参る所存で御座います。